63光年先の惑星

 
 先日ニュースで、63光年先で地球と同じ青い色をした惑星が発見されたと報じられていました。63光年というと、人間の物差しで測るととんでもない距離ですが、宇宙空間では結構「すぐそこ」の距離のようで、そんな近くに地球と同じように、水蒸気や二酸化炭素、更には生物学的に重要な物質であるメタンガスの存在が確認されました。しかしその惑星は、地球のように海が反射して映し出す青色ではなく、実際には非常な高温に加え、時速9600kmの強風とガラスが降り注ぐという環境らしいので、生物の存在はしえないだろうとの見方でした。  
 そもそも人類は、宇宙というものを多数の研究者が何百年もかけて研究や調査をしており、それによって次第に解明されてきています。しかしJAXAによりますと、宇宙に存在する物質の96%は全く解明されておらず、その残り4%の物質しか解明されていません。ということは、ちょっとややこしいですが、96%も解っていないという事は、その殆どが解っていないという事なので、今解っていないというその100%の枠でさえ、果たしてその枠で正しいのか、素人的に考えても疑問です。  
 我々一般人は宇宙で解っていない事でまず思い浮かぶのはブラックホールや地球外生命体の事です。ブラックホールなどは、原理はだんだん解明されてきているようですが、実際にそれを観測したり、証明できているわけでなく、あくまでも「こうではないか」という次元です。地球外生命体は、宇宙人と言われていますが、よくTV番組などでそれは存在するのかしないのか等と、真剣なのか冗談なのかわからない内容で討論されたりしています。普通に考えれば「宇宙人なんて存在しないよ」と我々は考えがちですが、それだけ殆ど解っていないという宇宙空間に、果たして地球外生命体が存在しないと断言できるものなのでしょうか・・・。