65歳以上の貯蓄額

 先日、インターネットをしていて、ふと出てきた数字を見たとき、にわかに信じられない数字が飛び込んできました。それは、「65歳以上の2人以上の世帯の貯蓄額が4000万円以上の世帯が16.8%」というものです。昨年生活保護費が3兆円を超えたというニュースが流れましたが、生活保護を受ける全世帯が144万世帯いる中で、働かずとも一生食べていくに困らないだけの貯蓄をしている人がこれほど多くいるとは、何とも不思議なものです。これをもう少し詳しく調べてみますと、世帯主が65歳以上で2人以上の世帯が約1500万世帯の中で、生活保護世帯が約50万世帯ということですから、実にその5倍にあたる252万世帯が4000万円超の貯蓄があるというのです。それを2000万円以上の貯蓄がある世帯に広げますと何と40%にあたる600万世帯、1000万円以上にまで枠を広げますと驚きの63%950万世帯にもなります。
 確かに22歳から働き出して、月2万円をコツコツと65歳まで貯蓄をしていれば丁度1000万円くらいにはなります。それを私も同じ事をしろと言われてもなかなかそれだけの根気が続かないと断言できますが、今の65歳以上の方々は私の想像を遥かに超えた根気でしっかりと、そして着実に貯蓄をされてきたのでしょう、感服するばかりです。当り前に2000万円以上貯めるには、毎月コツコツばかりでなくボーナスなども節約して、そして最後に退職金を加えてそれだけの資産を形成されたのだと思います。
 そんなことが判って始めて、老人を狙った詐欺がこれほど多い理由が理解できます。しかし、だからと言ってコツコツ貯めたお金を搾取していいわけありませんし、逆にこれだけ貯めた方も、一獲千金や旨い話には乗らないようにしていただきたいものですね・・・・。