歯医者さん

 先日、歯のかぶせものが取れたので、久しぶりに歯医者さんへ行きました。その歯医者さんは、とても込んでいまして、予約を取るのに結構先の日程を指定されることを見ますと、腕のいい歯医者さんだろうと容易に想像がつきました。その歯医者さんは結構新しいのでしょう、待合や診察室も綺麗で、また受付や助手の方も若くて綺麗な方ばかりです。設備も新しいのは勿論ですが、治療台にTVモニターなども設置されていて、環境映像などが映し出され、少しでも治療の苦痛を和らげる工夫などもされています。そして治療がはじまり、治療台が寝かされた時私は、以前に治療して頂いた別の歯医者さんで感じたことを急に思い出しました。
 その歯医者さんも比較的新しく掃除もきちんと行き届いていたのですが、いざ治療を始めるために治療台が寝かされたときです。自然と私の目線は天井に向ったのですが、その天井には液体が飛んだのか何かが付着していたり、隅にはくもの巣があったり、また何よりも天井全体が薄汚れていました。先ほども書きましたように、決してこの診察室が汚いのではなく、むしろ掃除は行き届いていました。しかし、歯医者さんであるがゆえに、普通には目線が行く事の無い天井に患者は否が応でも目線が行きます。ここの職員さんは確かにまじめに掃除をされています。してはいますが、患者さんのそれこそ目線に立って掃除をしていないことに気づいたとき、何でもそうですが、人の目線に立つという物事の奥深さを妙に感じました。
 ちなみに先ほどの歯医者さんの天井は綺麗でしたが、敢えて提案するとしたら、治療前にリラックスさせる事も重要ですが、更に踏み込んで患者が一番苦痛を味わう治療中に、苦痛を和らげるような仕掛けなどを天井にも工夫してみたら、などと思ったりしました・・・。