自分の尺度

 先日のニュースで、東日本大震災の被災地域の高速道路で中型以上のバスやトラックの通行料が無料になる制度を悪用するケースが多いので、無料制度を終了するということが報道されていました。また、スーパーや公共施設のなどの駐車場には、一番施設に入りやすいところに車椅子マークの駐車場が設置されていますが、対象者以外が駐車したり、最近ではもっとタチが悪く、対象者が乗車していないにも関わらず、車椅子マークを貼っているというだけで、堂々と駐車する人がいるせいで、車止めをしている駐車場があります。また、名簿を利用して、だれかれ構わず電話や宅訪、郵送などを繰り返し、一般消費者が迷惑しているがために個人情報保護法が制定されました。この法は、法令を遵守してまともに活動している団体や企業にとっては、大変な労力や経費、責任がかかりますが、初めから遵守する気のない怪しい団体や企業には全く何も効果がありません。
 これらに限らず、法を犯すまでではありませんが本当にごく一部の心無い人の心無い行動で、一生懸命に、真面目に活動している人たちや身体的弱者に迷惑がかかる事例が後を絶ちません。なぜ一部の人は、こうも身勝手な行動を取るのでしょうか?確かに、それぞれに言い訳や、事情があったとしても子供であるまいし、やって良いことと悪いことくらいの区別はつく筈です。とすれば、大の大人がそんな事をする理由を明示するならこうでしょうか。最初から悪いことを承知でしている場合は除いて、殆どの場合、人それぞれの物事を図る「尺度」が違うからではないでしょうか?島田紳助さんの会見ではないですが、自分の尺度では「セーフ」でも違う人には「アウト」ということもあります。
 そう考えますと、私も自分が気づかないところで、人から「アウト」と思われる行動をしている可能性があるということです・・・。