いま、わたしたちができること

 前回も書かせていただきましたが、東日本大震災は、亡くなられた方はもとより、被災された方々には心からお悔やみと、お見舞いを申し上げます。
 前回は、マスコミの対応をいつものように非難しましたが、人のことを非難することは簡単なことで、「偉そうなこと言うが、じゃあ、お前はなんかやっているのか」と言われますと、そんな大したことをしていないことに気づきます。確かに以前から予定していました宮崎での市民マラソンや前日のチャリティーコンサートでは、急遽東日本大震災の支援活動をすることになり、そのスタッフの一員として、また参加者として活動したり、がん患者さんがマラソンをすることによって元気になってもらおうという集まりの「チームメッセンジャー」では、物資を積んで現地へ向かう仲間の支援活動など行ったりはしていますが、自分自身が役に立っているのかは疑問です。ただ、何もしないより、それが自分にとって「無理のない範囲」で出来ることから始めることが重要であり、我武者羅に無理をして支援活動をすることが重要でない、という事は頭で分ってはいても、自分の全てでボランティア活動をされている人と比較しますと、何となく「情けないよなぁ」と思ってしまいます。
 そんな中、震災からほんの数日後、私が宮崎のチャリティーで不在の中、社員全員が自主的に会議を開きました。題材は「いま、わたしたちができること」。誰からも指示がない中で、自主的にこの日本の窮地にささやかながらも自分たちに何が出来るのか、ということを深夜まで会議してくれました。その結論が出たことに、私は何も言わずそれに従うつもりでした。
 結果は、こんな日本の窮地に自分たちだけ社員旅行に行っている場合ではないとの判断で、会社ではなく、個人が積み立てた旅行積立を全額寄付するというものでした・・・。