世界のトヨタ

 最近、日本が誇る「世界のトヨタ」が米国で社会的に批判の的になっています。アクセルペダルが戻らなくて事故死した方と警察との音声のやり取りや、急発進がもとで追突死した方の家族の悲痛な叫びの映像などが、米メディアでは毎日のようにトヨタ批判として報道されているようです。確かに車の不具合で事故を起こしたり、ましてや命を落とすなど、当然にそんなことはあってはならないことではありますが、それにしても少しばかりトヨタを批判しすぎだと感じてしまうのは、私がトヨタ車が好きで、また日本人だからなのでしょうか?
 また、全然別の事ではありますが、スポーツの世界で日本人が上位を占めていた柔道などの競技は、年々規則が日本人にとって不利になり、ついには上位に入ることすらままならない状況になっているものもあります。確かに柔道などはもともと日本の競技なので、日本人ばかりが強くても面白くないでしょうから、多少は日本人に不利に働くようにしたとしても、今のような状況になるまで改正しなくとも、などと思ってしまいます。
 また別の事で、これもよく出る話ですが、捕鯨反対を訴えているオーストラリア政府などは、自国民がクジラを食さない文化をもとに、クジラという哺乳類を殺して食すのはけしからんと、声高らかに訴えています。しかしその彼らは時に、農作物の保護のためにカンガルーの大量処分をしているという、それだけを見るとなんとも身勝手な意見に日本人は振り回されていたりします。
 結局そう考えますと、日本人というのは自分達のことは他の民族から非難さやすく、また非難されても相手の事を逆に指摘したりせずに、納得しようがしまいが自らをその境遇に合わせていくといった習性があるように思えます。そんな日本人の習性を美徳と捉えるか、頼りないと捉えるか、考え方次第ですよね・・・。