郵便制度悪用事件

 少し前に大阪地検特捜部の主任検事が、事件の証拠書類の改竄をしたということで事件となり、社会的関心が寄せられていました。確かに事件当事者にとって、その事件が有罪なのか無罪なのか、いやそれ以前に起訴すべき事件なのか、不起訴なのかという、まさに最後の関門ですから、そんなところが証拠の改竄を行ったら、いったい国民は何を信用すれば良いのか分らなくなりますし、私も当然にそう思います。ただ、この事件を知った時の私個人としての率直な感想は、「まあ、そういうこともあるやろう」という半ば諦めのような気持ちでした。
 これは本当に私見ですが、絶対的な権力や人並み外れた能力で仕事をしている人は、当初どれだけ高い志があっても、周りの待遇や評価が高いほど、その立場の失墜や、評価の下降を強く避ける為に不正を働く人も中には存在すると思っています。しかしこんな事件は根絶すべきなのは当然ですが、人間社会であるがゆえに、決して根絶することのできない事件かもしれません。
 しかし、個人的にはこの事件よりも、その元になった村木局長の郵便不正事件の冤罪に関心があります。これも完全な私見ですが、今までの女性の社会犯罪の多くは、男性が関係した金銭の搾取だったり、人の殺傷だったりする事件が多く、男性と違い女性で社会的地位などを得た人が、自身の為に賄賂や不正をするのを聞いたことが無かったからです。男性は後先考えず今現在の快楽や利益を求めて不正を行い、自身の立場を追われる羽目に陥りがちですが、女性は自分が望んで得た立場というのを非常に大事にする傾向があるので、目前の利益や快楽よりも、それを選択する事により失脚するデメリットを考えて行動するように思えるからです。
 そう考えますと今の日本のような未だ男性社会を女性社会に変えていけば、不正が少なくなる?のではないでしょうか・・・。