衆議院予算委員会

 このコラムが出る頃にはかなり前の話にはなってしまいますが、先日先の衆議院予算委員会のTV中継を見ていた時の事。前原前代表が発言した「やるやる詐欺」を聞いて素直に私は、「国会って何でも思ってること言うてええとこなんや、凄いとこやなぁ」と思っていましたところ、その後に発言が問題になっていました。また次の日にはニュースで、首相が発言した「私は担当大臣ではない」という、そこだけ取って聞けば「なんと無責任な」と思う発言が伝えられていました。最初にお断りしておきますが、私は支持政党というものは特にありませんし、この発言に政治的意図は全くありませんが、同じ予算委員会の日に日本共産党の志位委員長が質問されていた内容を聞くと、一般人の私にとってはごく当たり前の質問や、指摘をされていたのにも拘らず、首相や担当大臣は全く話にならない答弁をしていました。
 そこだけをピックアップしますと、共産党が○で、自民党が×という風に写りますが、良く考え下さい。国政に携る方々が、まともな論議をするのは最低限のことで、本来であればもっと高い次元での話し合いがされるべきなのに、私などから見ても「低次元なけなし合い」をしている事自体が理解不能です。また、私が見ていたのは「予算委員会」のはずなのに、その肝心の「予算」の事は殆ど話し合われずでした。それがとーちゃんかーちゃん企業や家庭内で起こっている事象ならいざ知らず、日本の国を動かしている場での議論とはとても思えません。その最たるものが牛歩戦略(戦略と言えるような代物でも無いですが)や、国会内での乱闘、発言もできないらいのヤジ攻勢など、およそ一般の会社の会議では絶対にありえないような「けなし合い」を行っていることで、本気で政治をしていると思っておられるのか、頭の良い国会議員の先生方に聞いてみたい気がします・・・。