エコカー減税

 昨今、エコカー減税によってハイブリッド車や、低燃費車の売れ行きが好調です。また、エコポイントによって省エネ家電の売れ行きも好調です。国民が地球環境のことを考え、未来の地球の為に協力していることはとても素晴らしいことだと思います。
 以前に原子力の研究をしていた竹下貴之さんのコラムにも記しましたが、電力量が足りなくなるから発電所を建設する、といった方向にお金をつぎ込むよりも、消費を抑える製品の開発や補助金などにお金をつぎ込むという方向にもっていくべきだ、と当時旧科学技術省のキャリアとして在籍していた彼と話をしていた頃から20年が過ぎて、ようやく世の中がその方向に向かってきたなと思えます。(ただの偶然ですが)ただ、よく言われることですが、私みたいな貧乏性の人間にとっては、旧製品をスクラップにして省エネ製品に買い換えるのは、結果として省エネにつながることが明確でも、心情的にはまだまだ使える製品をスクラップにすることには抵抗があります。確かにこれには、省エネという目的のほかに、市場経済の活性化という目的もあるので仕方がないように思えますが、別の方法として例えば今家庭にある製品に何か特別なパーツを取り付ければ劇的に省エネが図れる、といった魔法のパーツを開発すれば省エネにも、無駄な廃棄にも対応できますし、またパーツの価格設定を買換える金額の半分程度に設定すれば、市場の活性化にも貢献できるように思えます。
 いずれにしても、原油などの天然資源は、どれだけ省エネをしても、エネルギーの供給源自体を変えない限り、当然にいつかは無くなってなってしまいます。要は枯渇するスピードが早いか遅いかだけの事です。早期に代替エネルギーを確立させないといけないことを誰もが分かっていても、なかなか進まないものですよね・・・。