人生折り返し点

 とうとう私もこの1月に40歳になってしまいました。人生の折り返し点である40歳という年齢になり、今までと同じと言えば同じなのですが、何故か責任の重さが違うような気がしてきます。しかし、私だけなのかもしれませんが、10代から20歳になったときや、30代から40歳になった今よりも、20代から30歳になったときのほうが、責任を感じる大きさが大きかったことに気づきました。
 私は19歳に前に勤めていた会社に入社し、一般常識や不動産とはなんぞやなどを勉強しながら20歳を迎えました。その時の感じは「大人になった責任」という感じよりも、「やっとハタチになった」と言う感じでした。その後東京へ転勤になった20代半ば頃からは責任のある立場で仕事をさせていただいている中で、「若くして責任のある立場」というものをお客様から言われたり、自分自身でもそう感じたりしたものでしたが、それが30歳になった時、「若くして」というフレーズが消えることに、とてつもなく責任感を感じたものでした。そして34歳でこの会社を立ち上げてからも「ある程度若くして起業」という感を持ちながら40歳になって、また「ある程度若く」というフレーズが消えていきましたが、30歳に感じたあの重さほどは感じませんでした。
 何故なんだろうかと考えてみましたら、それはもしかしたら、20代というのは本当の意味で社会的責任を取れるようになるための準備期間であり、30歳になって初めてその段階まで上がることが出来るのではないか。そして40代は50代、60代というもう1段階上の責任を全うする為の準備期間である、ということではないかと思いました。
 そう考えますと、今議論されている成人の基準を引き下げるということよりも、逆に引き上げる必要があるような気がしてしまいます・・・。