バチもん

 今中国では、ブランド物やキャラクターなどの偽物が当然のように氾濫しているようで、TVなどでもよく特集などが行われています。全ての人がそうとは思いませんが、それを見る限りでは、中国の人たちの考え方としては、良い物、売れる物は真似して何が悪い、というような感じに受取れますが、直接その人たちと話したことが無いので私には何ともいえません。
 しかし、何をするにしても、例えばスポーツなどでも、基本さえおさえておけば、あとは自分より優れた選手の真似や模倣することによって、自分のできる事やできない事が明確になってより成長できたり、また、仕事の上でも先輩の営業手法を真似てみて成長していくということがあるので、真似や模倣はすべてやってはいけないという事では決してなく、逆にやってみるべきこともあるということも忘れてはいけません。現に、例えば日本の自動車のデザインやファッションデザインなどは、明らかにヨーロッパの流れにあります。それらと中国の方々が行っているコピーと何が違うのでしょうか。それはデザインの流れや技術の方向性を真似しているのではなく、商品やキャラクターそのものを真似していることです。またそれには著作権や商標権、特許権の侵害などの問題がある場合が多く、それにも増して品質がオリジナルよりも劣っている場合が多いので、技術向上やノウハウの蓄積というような前向きや上向きな動きではなく、売れているものや人気者に乗っかっているだけ、となっていることが非難される事になるのでしょう。
 ドラエもんやディズニーのモノ真似をして商売している中国の人たちのTVを見て、我々日本人は失笑しています。しかし、その中国や韓国の人たちが作ったコピー商品を安いからといって一番喜んで買い漁っているのは他の誰でもない、日本人です・・・。