ガソリンの高騰

 私がこのコラムを書かせていただいている時点では、ガソリン価格がレギュラーで160円台ですが、この広告が出る頃には170円台になっていることでしょう。10年程前には1ℓ100円を切っていたものが、こんな価格になってしまいますと、大の車好きの私でさえも、ものすごく勿体ない気がして車に乗るのを控えてしまいます。そしてその次には、一般市民としては「税金取りすぎとちゃうんか!」という怒りの気持ちがフツフツと沸いてきて、政府に対し一人怒ってしまいます。
 何せ私の浅い知識の中では、ガソリンというものは大部分が税金で、その税金を含めたガソリン価格に消費税が課税されるという二重課税の商品のなので、原油価格がガソリン価格の高騰にあまり関係なく、税金がガソリンの価格を左右している、という認識でした。そこで、前述のように今まではある程度知っていてもあまり関心のなかった「ガソリン価格の内訳」を具体的に調べてみました。すると、ガソリン税を含む税金は全体の約45%を占めていて、価格に占める割合がやはり非常に大きなことが具体的に分かってきました。では、他の先進国の税金はどのくらいなのかと調べてみますと、税金の安いメキシコ・アメリカ・ニュージーランド等は全体の約15%までで、やはりかなり安い価格を維持しています。しかし、その次のカナダは約30%、次のオーストラリアになりますと急に上がり約41%、そして何と日本はその次の約45%で第6位という水準の低さで、日本のガソリン価格が150円前後であった時期にEU諸国では、既に200円もしていたのです。そう考えますと世界的には日本はまだ恵まれているということです。
 ただ、日本は恵まれているからと言って、その税金を無駄に使ってもいいということにはなりませんよね、お偉いさん・・・。