クレーマー

 私ごとですが若い頃の自分と最近の自分が変ってきたなと思うことが、「怒りっぽくなった」事です。恐らく若い頃であれば何とも思っていなかったことが、最近ではどうも納得がいかず許せなくなってきています。例えば役所や会社、お店などと交渉しなければいけない場面になった時に、自分の希望する結論があっても、相手方がこれしか駄目ですとか、こうしかできませんなどと返答されてしまうと、以前ならば「そう決まっているなら仕方が無い。納得いかないけど諦めるしかないか。」となっていましたが、最近ではその理由が相手方の都合のみである場合や極端に対応が悪い場合には、何故相手の都合でそこまで我慢させられるのかとか、何故そのような対応をするのか、といったような人の気持ちを全く無視した対応をするところに私は「怒りっぽく」なってきました。それは恐らくこんな私でも会社組織で長年勤め、また会社経営をするようになって、結局は殆どの事柄を組織側の都合ですすめることが分かってそう思うようになったのだと思います。
 しかし、それは常識的に考えておかしいと思うことを少しでも正す方向に持っていく程度で、「文句の言った者勝ち」のような相手方が自らの過失以上に一方的に損害が発生するような要求をする「クレーマー」とは当然一線を画しているつもりですが、自分ではそう思っていても、相手方の常識とこちらの常識の範囲が違えば同じ「クレーマー」となってしまいますので、その点は誤解されないように十分に気をつけているつもりです。
 ですから、前回はネット環境がどうだなどと書かせていただきましたが、それだけに今以上に科学が進歩すればするほど、結局最終的には何の基準も無い「常識」や「コミュニケーション」などという事が更に重要になってくるのでしょうね・・・。