キャンプ4

 今年もまた、夏休みの恒例である24時間テレビが放映されました。毎回、「最初から最後まで見よう」と思うのですが、いまだかつて一度もその夢は達成された事はありません。しかし、所々見ているだけでも感動させられまして、毎回瞳を潤ませています。こんなお涙頂戴の番組や本などが最近流行りのようですが、「泣く」とわかっていてわざとこんな番組や本を無性に見たくなるのは最近の傾向だからなのか、年だからなのか、自分では解明できませんでした。
 私どもの夏休みの恒例と言えば、キャンプ。甥っ子姪っ子を連れてのキャンプを、今年も行ってまいりました。このキャンプを始めた頃は、皆が中学生にもなったら「そんなもん、恥ずかしくてオッサンと行けるか」と言われる事を覚悟でやり始めましたが、早いもので一番上の子二人はもう高校生。その一番上の甥っ子が今年はなんと、「彼女」を連れての参加でした。向かった場所は「平成榛原子供のもり公園」。名張から近場で遊具や遊び場が整っているきれいなキャンプ場でした。そこでも今年も何ら事故や怪我もなく楽しく過ごせ、またひと夏の思い出が出来ました。
 しかし、高校生にもなってよく一緒に行ってくれるなぁと思いましたが、よく考えてみますとオッサンと一緒に行くというよりも、従兄弟や友達と会えて楽しめるということに喜びを感じていると考えれば、それも納得いきます。自分に当てはめますと、私が子供の頃は父が長男だった事で、毎年盆と正月には叔父、叔母その家族が一堂に大薮家に集まりました。しかし、父は7人兄弟なものですから、それこそ6畳しかなかった居間に総勢25人くらいで食事したり、騒いだりと、およそジャングルのような様相を呈していました。そんな中で、従兄弟や叔父、叔母に会うのは非常に楽しみでしたし、もしそんな恒例行事があったら自分も行っていただろうなとも思います。もしこれが、親と兄弟だけで行くとなると、たぶん乗り気でない事も、普段会わない従兄弟や叔父叔母となら気分が違うのだろうと勝手に納得してしまいました。
 今は私もいいオヤジになって、学生のころには嫌で仕方なかった兄弟や、特に親と一緒の外出も、逆にすごく楽しみになりました。しかし、何故あの頃はそう思ったのだろうと本当に「今」考えてみましたら、もしかしたら「一緒にいる時間が長いから」というのが自分の中で最有力候補に挙がりました。でも待ってください。
 その仮説で行けば、今一番一緒に外出したくないのは「妻」という事になりますが、そんな事は決して有り得ません、決して、はい・・・。