人間の存在とは

 以前のコラムで書かせていただいた内容で、もしかしたら人類というのは凄く大きな生命体から見て、微生物のような物かもしれないし、そもそもその生命体という定義自体も地球上のものしか当てはまらない物かもしれません、ということを書かせていただきましたが、その事をもっと考えていましたら、次から次へといろんな愚説が出てきましたので、今回はその事に触れてみたいと思います。
 地球の寿命が太陽と同じく100億年と言われていますが、その内の約50億年が過ぎました。人間の平均寿命を80歳として地球は年齢で言うと40歳くらいになっているという事です。その地球に今まで存在しなかった生命体が1年くらい前に誕生し、そして進化してきました。恐竜などは半年前くらい前に発生し、すぐに滅びました。そして数日前に人類が登場しました。その数日しか存在していない中で、今一瞬で瞬きをしている間に急速に地球を汚染しています。これは考え方次第では、地球が少し風邪をひいたかなと思って免疫力で恐竜を滅ぼしたのだとすれば、人間の存在というのは地球にとって変なウィルスが発生したな、とすぐに感じだし、そのウィルスをまた免疫力で駆除にかかるのではないのでしょうか。
 こんな事を言いますと、何か現実的でもないことを言っているなあと、本心で自分でも思いますが、時間が経てばそれが馬鹿な事であったのか、本当の事であったのかははっきりします。しかし、悲しいかな人間の一生なんて物は、地球規模から考えれば瞬きの間さえもないのですから、この事がはっきりしますのは、私たちの子孫の何十代も後の事かもしれません。
 よく考えてみますと、人間というのはとても考え方の範囲が狭い生き物のようで、例えば科学で証明できないものは架空や仮想のものでしかなく、霊体やUFOなどはほとんどの人が、あるかもしれないがまあないだろうと考えています。しかしよく考えて見ますと、現代の科学で証明できる物は、この世の中に存在する「事実」の中でいったいどれくらいの割合で解明できているのでしょうか?まず100%という事はありえません。とすると80%なのでしょうか?いや50%なのでしょうか?正直、この割合さえもわかっていないのではないのでしょうか。何故ならその「事実」というものが、どれだけの量であるかもわかるはずもないので、割合を出す事が出来るはずがありません。
 なぜなら、それを極端に考えますと、銀河系自体を一つの細胞組織にしている生物体がいるとすれば、地球はそれを構成する原子で、人間はその原子の核にもならないのですから・・・。