年金計算

 前回のコラムで書かせていただいた年金の件ですが、国会の決議までは、あまり世間で注目されていませんでしたが、最近TVなどを見ていますと、決議した後にようやく年金の特番をやるようになってきました。私達の将来のことだけに、本当は国会の決議の前にもっと世間で注目されるべきところではありますが、私を含めて日本の人々は、事が起ってからしか「これは、えらいこっちゃ!」というふうに思わない傾向があるようです。
 そんな中、先日放映されていました年金の特番を見ていて私は、今まで「年金なんてだいぶ先のことで、自分がもらう頃には殆んど機能してないんやろうし、期待もしてません」なんて、分かったような、分からないようなことを思っていましたが、その番組が進行していくに従い「どないなっとんじゃ、国は。そんなええ加減な事で国民が納得すると思うのか!」と晩酌をしながら一人ブツブツと文句を言っていました。
 前回のコラムや、先ほども書きましたように、今更ながらそんなことを思うのでは本当は遅すぎます。でも、良いように考えてみれば、これで将来の何もかもが決定されたわけでもなく、今から本気で変えていこうと思えば、何とかできるものだと思います。ですからこのコラムを読んでいただいている、ごく少数であろう皆さんも、この機会に少し本気になって考えてみてはいかがでしょうか? っと、こんなことを書いていても、明日になれば仕事に追われ、日々の生活に追われ、中々考える時間や気持ちになれないことが、現実としてのことだと思いますが。
 しかし本来であれば、国がそういった説明を行うべきところを、私自身も、ほとんどわからなかった年金の内容について、その番組がせっかく国になり代わり説明してくれていた中で、ご覧になられた方はしっかりとメモなどを取られて計算されたでしょうが、ご覧になられていない方のために、非常に参考になったところをご紹介してみます。

 「自分が将来受け取れる年金の額」の簡易な計算方法
国民年金の場合
年金を支払った年数 × 二万円 = 年間に受取れる年金額①
厚生年金の場合
①+支払った年数 × 5500円 × 平均年収(百万円の位)
例えば、サラリーマンを38年、平均年収500万円の場合
(38年×2万円)+(38年×5500円×5)=約180万円

 月にして約15万円です。但し、「現在の制度での場合」の目安ですが・・・。