冬のソナタ

 一ヶ月位前に妻が、借りてきたドラマのビデオテープを、自分のビデオテープにダビングしていました。私は何も気にせずにリビングで寛いでいましたら、「今からちょっと用事があるねんけど、もうちょっとでテープを変えんとあかんから変えといて。」とテープの見張り番をさせられました。そのダビング作業は数日前から妻が、一生懸命に何本も行っていまして、「ようもそんな面倒なことやってるわ」と私は思うくらいでした。
私は見たくもないそんなドラマのダビングの見張り番をさせられて、正直「何でこんな時間潰しせなアカンねん」と思いながら、ただ見るでもなくぼーっと座っていました。しかし全く不思議なもので、私は全く興味の無かったそのドラマを一話、また一話とビデオテープに収めていく度に、今の日本のドラマには無い純粋さがありながら、しかし速すぎるストーリー展開にグイグイ引き込まれていき、とうとうダビングの途中で「はじめから終わりまで一貫して見てみたい」という衝動に駆られ、途中からはダビングしながらも全くストーリーを見ることなく終了させてしまいました。
そのドラマとは、もうお分かりでしょうが、そう「冬のソナタ」なのでした。それからというもの早速インターネットオークションで、全20巻の DVD を購入し、仕事も早々に切り上げ、そして毎夜遅くまで第一話から第二〇話まで一気に見てしまいました。更に今まで私は、携帯の着信音は「電話のベル」の音か、バイブレーターにしていたので全く着メロには興味なかったのですが、あの主題歌を身近に感じていたいと思い、初めて着メロを入れてしまいました。
 世間が一番騒いでいる頃には全く興味が無かった、いやどちらかと言うと私の性格では、世間が騒ぐから敢えて自分は興味を示さないという天邪鬼な性格なので、ヨン様ファンや妻には「あんなんどこがええねん。そんな純粋なドラマおもしろないやろ。おれは絶対にハマらん。」と言い切っていましたが、なんのなんの、主人公ミニョンさんの髪形をちょっと意識してみたり、主題歌の入った CD まで買ってしまうという熱の入れようで、全然妻よりハマってしまいました。
 今年の冬は、もしゆとりが出来たら韓国へ行ってみたい、と密かに思う今日この頃です・・・。