労使関係

 世間はGW真っ只中、私共は仕事の真っ只中、というところです。そんなGWも終われば、すぐに普段の生活が始まります。長い休みを取れば取るほど普段のリズムに戻すのが大変になるのは仕方がない事なのでしょう。
 そんな仕事ですが、最近自分でもよくわからないことがあります。それは、「労使関係」です。マルクスや経済学者の説では色々な見解がありますが、私の解釈を簡単に言うと会社というのは労働者が自らの労働力(時間)を売って、その対価として賃金を資本家(雇用者)から受けるという構図で成り立っていると考えています。ですから、本来であればどちらが偉くてどちらが偉くないというようなものではなく、お互いが持てるものを提供し合って成り立たせているものだと思っています。それが世間では如何せん、お金を支払う者と貰う者という構図であるため、資本家がややもすると自分のほうが偉いと勘違いしたり、労働者側も賃金を頂いているからという感覚で自らを下手に思ったりします。確かに商売の関係でみますと、商品を購入してお金を支払う側は「お客様」なので、販売側よりも上手に感じるのは間違っていません。それが例え物質的な商品でなく、単なる労務やサービスを購入する場合でも同様です。そう考えますと、労働者が労働力や時間を資本家に売る労働というのは、労働者が資本家に対し販売側という捉え方もできます。もしそれが正解とするならば、販売側(労働者)がお客様(資本家)に対し下手に感じるもの頷けます。しかし、こんな事を言う人はいません。そういう私もこのコラムを書きながら、今初めてこの展開になったことに気づき、驚きを隠せません。
 いずれにしても私の考えでは、双方がお互いにできることを十分に行い、過度な主張や主義を通さず、互いを尊重し合っていくものだと常々感じています・・・。