ギリシャデフォルト問題

 私がこのコラムを書かせていただいている時点でのメディアの話題の多くは、ギリシャ問題と上海株暴落が多くを占めています。この二つの課題は、当然の事ですがギリシャや中国国内の問題だけでなく、世界経済に大きな影響を与えている問題です。これらを問題なく解決させ各国の経済や世界経済に大きな影響を与えることがないよう、小市民である私は祈るばかりです。
 これらの問題もそうですが、いま世界で起きている様々な問題というのは、日本人の我々にとって当然に理解できるものや、逆に全く理解できないというか理解の範疇を超えて、どうしてそうなってしまうのかというものも多く存在します。例えば先述のギリシャ問題です。これをごく表面的に見ますと、借金をした人が貸主から「今の出費を減らして努力してください」と伝えられます。借主は最初努力して支出を減らしますが次第に「もう節約なんてこれ以上出来ない」と貸主に伝えます。貸主は当然に「いやいや、更なる節約をしないならこれ以上の恩情はかけない」と通告しますが、借主は全員の判断で「もう節約しません」宣言をします。これって表面だけを見ていたらおかしな話だとしか感じられません。しかしここで勘違いしてはいけないのは、当のギリシャやEU側からすれば借金問題は表面にある問題で、それ以上にその奥にある事情でこういう展開になるという事を理解すべきなのです。EU離脱問題や経済的懸念、またギリシャの歴史的背景などです。同じように中国や韓国の日本との外交・領土問題、中国と東南アジアやアラブ諸国間やアメリカとの関係なども表面だけを見ていると、全く見誤った判断をすることになりかねません。
 しかし、私のような小市民ではメディアの情報しか頼りになるものはありませんので、その中で取捨選択して自分なりに判断していくしかないのでしょうね・・・。